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流通業・流通システムにおけるシステム設計の実務ノウハウが満載−流通工房

<要件定義2(業務ロジック)>
商品サイクル
<吉田君>
 マスタメンテナンスの一通りの機能設計が終了しました。
 基本機能としてはどのメンテナンス画面も登録、更新、参照および論理削除、一定条件を
 満たしたものは物理削除を可能としました

<早瀬>
 商品マスタ、店舗マスタについてはそれぞれ、商品サイクル、店舗サイクルを考慮した機能
 が必要だが、それらの機能が設計されていないね

<吉田君>
 商品サイクル、店舗サイクルですか?

<早瀬>
 ついマスタデータの登録、更新、参照、削除機能だけになってしまいがちだが、流通業の
 システムにおいて商品サイクル、店舗サイクルを考慮した仕組みは必要不可欠だ。
 まず商品サイクルを説明して、次に店舗サイクルを説明しよう


【ポイント】
ここでは商品の登録から廃番までの商品の「取扱開始」から「取扱終了」までを商品サイクルと
呼ぶことにする。

この商品サイクルの変化の中でそれぞれの業務機能における「開始」「終了」制御が発生する。
基本的なポイントを下記に記載する

1.初期登録
  商品基本情報を登録する段階。
  まだ、業務において「取扱」となっていない状態

2.店別商品マスタ登録
  商品を取り扱う店舗を決め、店別商品マスタへ登録。同時に発注条件や原価、売価などを
  設定する。
  このタイミングから店舗へPLU(売価情報)が配信される

3.発注開始
  店舗および本部で発注開始となる段階。
  制御は「発注開始日」などの項目により行う。
  この後、商品が店舗へ入荷され、販売といった通常の販売サイクルへ入る

4.発注停止
  商品の取扱停止が決まり、店舗および本部で商品の発注を停止する段階。
  なお、発注は停止するが当然、店舗に在庫はあり、販売もしているのであくまでも
  発注の停止のみでそれ以外の業務への制限はない

5.廃番
  4.の取扱停止後、店舗でも在庫がなくなり、棚卸業務などでも使わないとなった
  タイミングで「廃番」(=商品として終了)とする段階。
  店舗の在庫がなくなり、販売も行われなくなるためPLU配信も停止となる。
  
6.データ物理削除
  「廃番」から一定期間(1年や2年)過ぎたデータは物理削除などを行い、データ容量の
  増大を押さえる。物理削除の条件などについては顧客企業と調整して決める



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