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<要件定義2(業務ロジック)> |
【ポイント】
●主な発注のパターン
・店舗発注 :店舗が取引先に直接発注する。納品も取引先からの直納となる
・本部→店舗:本部で一括して発注をして、取引先から店舗へ直納する
・本部発注 :自社の物流在庫のために発注をする。納品は物流センター
・補充 :発注ではないが、自社物流在庫がある場合は店舗からの補充依頼で商品を配送する
・自動発注 :在庫状況と設定された発注点、企業により取り決めたロジックにより
発注数を自動算出し発注処理を行う
自動発注機能を取り入れている企業は、適正発注数を導くために試行錯誤し
実装しているのでロジックを十分に確認しておくこと、設定値については
制御テーブルなどで値の変更を容易にしておくことなどに留意する
企業により発注パターンは異なるのでどのようなパターンがあるかを最初にきちんと整理を
しておく必要がある。後で発覚するとデータ構造やロジック上に大きなインパクトを及ぼす
ので要注意。
その他、店舗分は基本的に店舗発注の企業でも「企画」で初回納品分のみは「本部」で発注を
して店舗へ割当を行い(送り込みと呼ぶこともある)、あとの追加発注は店舗で行うといった
ケースなどもある。
上記のような「企画」や「特売」の発注以外にも年末やGWなどの繁忙期前の発注では特別な
発注ロジックとなっているケースもあるので気をつけること
●発注制御情報の管理
発注制御の区分は商品マスタ上に設けることになる。チーム編成でマスタチームなどを設けた
場合は、マスタチームがきちんとこの発注制御の部分も把握して設計してくれる「はず」と
いうのは非常に危険。かならず、こういった「業務」ロジックをヒアリング、設計する時は
マスタチームに同席してもらう、あるいは「業務」チームがきちんと伝達するようにすること。
●発注単位
在庫管理は通常バラ管理だが、発注については最低発注数=発注単位による発注となる。
これは、例えば飲料で24本入り1ケースの商品を取引先に20本発注しても取引先としては
困ってしまうためである。よって、必ず商品マスタ、あるいは取引先別商品マスタに
商品ごとの発注単位数を設定するようにし、発注数入力の場合にその発注単位の倍数で
ない場合は入力時点でエラーとするなどの制御を行う。
この発注単位は基本的にケース商品の場合はケース入数(ケースに入っているバラ数)
が発注単位となることが多い。ただ、自社物流や外部物流業者においてバラ納品が可能な
場合においてはその限りではない(発注単位が1や2といったこともある)
※バラ納品について
物流拠点でケースを開梱し、店舗からの要望に従い単品単位で発注商品をピッキングし
オリコン(=折りたたみコンテナ。CVSなどでよく見かける青や透明なプラスチックの
箱。空になった場合に、折りたためることからこの名前がついた)に商品を混載して
納品する。
●その他留意点
店舗へ事前に入荷予定リストなどを出力する場合は、店舗発注分、本部発注分は分けて
出力したり、一括して出力するなど、店舗の業務オペレーションに合わせた形で出力する
特に発注処理においてリストを使ったり、最近多い携帯端末を使う場合などは、システム
的に考えると取引先別やメーカー別、50音順などで商品をソートして出力しがちだが
店舗業務においては陳列している棚順に出力されていないと発注業務としては作業が行い
づらいため現場でどのように使われるのかを意識すること
⇒トピック「業務イメージ」参照
また、伝票を出力する場合、課税商品と非課税商品は同一の伝票に出力しない(しては
いけない)などの制約もあるので注意すること |
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