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流通業・流通システムにおけるシステム設計の実務ノウハウが満載−流通工房

<システム化計画>
【移行方針策定
<吉田君>
 このフェーズでの「移行方針策定」というのはデータ移行の方針のことですか?

<早瀬>
 データ移行については要件定義フェーズ以降で詳細に検討していくから、今のシステム化
 計画フェーズでは業務移行、システム移行の方針だね。
 もちろん、この2つについても今の時点で明確にでき、確定できるものではないので
 この後のフェーズで詳細の要件、システム上の制約などが明確になっていく段階で
 実際のプランへ落とし込んでいくことになる
 

【ポイント】
まずはこの段階では概要スケジュールとどのような形で実施をするかといった方針の検討
になります。

●業務移行
 新システムになることで、業務フローも変更になります。また、システムも新システムに
 切り替わることで、新しい業務フロー、新システムを現場に教育をする
 ・担当部署
 ・責任者
 ・概要スケジュール
 などをここで検討します。

 具体的な計画については新しい業務フローやシステム機能が明確になる要件定義〜基本
 設計フェーズで作っていくことになりますが、この段階ではそういったタスクがあること
 そして、このタスクについては顧客側主体で実施する必要があるということを共有する
 ことがポイントです

●システム移行
 それほど規模が大きくない場合はビックバン方式(一気に全システムを切り替える)で
 問題ありませんが

 ・店舗数が多い場合の展開計画
  最初にパイロット店舗にリリースし、その後1つのエリアの全店にリリースし、最後に
  全店舗にリリースするなど

 ・本部機能と店舗機能の稼動計画
  最初に店舗機能をリリースし、その間、本部機能はHOSTで実行する、あるいはその逆など

 ・平行して物流センターや会計システムの再構築が計画されている場
  基幹系システムと同タイミングでリリースをするのか順序を決めるのか

 といった方針を検討します。

 システム移行についても具体的には要件定義以降に策定していくことになりますが、特に
 システム移行は実装する新システムのデータおよび機能連携による制約、HOST側の制約
 により可能な方法について制限される場合もあるため、様々な角度から検討しプランを策定
 する必要があります。

 また、一部の店舗、サブシステム単位でのリリースは、全てが新システムに切り替わるまで
 既存システムと暫定的にデータ連携する必要が出てくるため、該当部分の仕様および開発
 工数の検討が必要になります。

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