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流通業・流通システムにおけるシステム設計の実務ノウハウが満載−流通工房

<基本構想>
【8割
【ポイント】
このテーマは非常に難しい部分なので顧客側と十分に話をして決める必要がありますが
今までの私の経験を元に記載をします。

予算を組み基幹系システムを構築あるいはリプレイスするのであれば全て必要な機能を
100%網羅しておきたいという要求は当然のものです。
また、当初は機能のリプレイスで新機能は盛り込まないということにしていてもより
業務に近い設計になればなるほど、「実は現在こういった業務がある」「こうした
機能があると良い」といった要望も出てきます。

一方、基幹系システムの構築あるいはリプレイスには小規模であっても最低半年、規模に
よっては1年〜3年かかります。
そして、現在のビジネスにおいて環境の変化、新たなビジネスチャンスは非常に短いサイクル
で発生します。

それらを全体的な視点で見た場合に、まず当初の実装段階では基本機能、そして会社の
戦略上必要不可欠な新たな機能とし、全体の要望が10だとしたらその8割に押さえ、まず
システムを稼動し、その後、不足しているもの、環境の変化、ビジネスの変化に合わせた
機能を付加していくといった進め方が現在のビジネス環境における基幹系システム構築
では良いと考えています。

そして、それをプロジェクトのひとつの方針とすることで、設計途中で必要な機能がある、
これも盛り込みたいといったときに「ないと業務が回らないのか」「業務オペレーション
で代替できないか」といった議論に持っていくことができ、無駄な時間の消費、そして
設計、ましてや開発フェーズに入ってからの後戻りや機能追加による工数増、それに
伴うテスト期間の短縮、バグの発生などを防ぐことができます。

これは、顧客のTOPと十分協議をし、顧客のTOPから明示してもらわないと、単に工数を
抑えようとしたり、スケジュールを守るために話を受け付けないようにしているといった
システム構築側の勝手な言い分となってしまいます。

しかし、ビジネスの中で使うシステム、業務オペレーションでコストを圧縮し、また
重要な判断情報を出力するシステムを構築するといった視点において、まず新しい仕組みを
動かすこと、そして、その仕組みが動いた時点で必要となっているものを付加するという
ことは決して間違った考え方ではありません。

極端なことをいえば、例えば通常であれば1年かかるシステムの場合、基本機能のみで8ヶ月
でリリースをしてしまい、どうしても機能として必要なもの、設計から実装の間に環境や
ビジネスが変化し回収が必要なもの、新たなビジネス戦略で必要となった機能を残りの4ヶ月
で追加実装をするといったやり方でも良いのではないでしょうか。


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